デザインに熱い良書
- ( 2008/07/19 )
ども、三連休初日を12時間睡眠でスタートさせたカッペです。
つい先日、久しぶりに「デザイン」に関する本を読んだので書評をば。
最近いくつかのブログ・雑誌でも紹介されていますが、奥山清行氏の「人生を決めた15分 創造の1/10000」という本です。
氏はフェラーリ・ポルシェ・コルベットの「世界三大スポーツカーメーカー」のモデルを、世界で唯一デザインした経験を持つデザイナーだそうな。
さすがプロのカーデザイナー、全ページにレンダリングのビジュアルが載っています。
もちろん氏の手がけたオリジナルのカーデザイン、プロダクトの写真もね。
世界を舞台に活躍してきたカーデザイナー(今はプロダクト全般のデザインもしてますね)である氏の、デザインを通じて体感した教訓とか、世界/日本の相違とか、人生論について熱く語られています。
日々描いて描いて描きまくり、世界一のデッサン・デザイン量を積み上げてきたという自信と技量があるからこそ、胸を張って自分のデザインを売り込める、主張できるんだ、という言葉には特に説得力があった。
タイトルの「1/10000」というのも、一つのデザインを決めるのに、デッサンを10000枚は積み重ねて試行錯誤する姿勢が大事だ、というメッセージなわけですよ。
同じくタイトルの「人生を決めた」というのは、フェラーリのデザインをプレゼンしたときの、せっぱつまった15分で仕上げたデザインが採用されたというエピソードから。
その密度の濃い15分っていうのは、どういう意味をもつものなのか…これまた熱い。
挫折も失敗もない成功者はいない、努力しないで好きなことは見つからない、自分を知ることで信念が生まれる…などなど、他にも熱いメッセージが多数。
どれも世界を舞台に活躍し、実績を積み上げた氏だから言葉に重みが出るものばかり。
一介の疲弊したサラリーマンにはなかなか出ない言葉かとw。
ふるい立たされる気がしますよ。
熱い語り口調、物腰はやや柔らかめだけど言いたいことをズバズバ言い切るあたり、川崎和男氏とダブって見えました。
両者ともに世界を舞台にしていること、工業系のデサイナーということが共通点としてあるわけですが、日本人がデザインで世界を舞台にすると、見えるもの・感じるものがおなじなんですかね。
若者へのメッセージや、日本企業(社会)への批判、テザイン論にいたるまで、似たような自論をもっているような。
もちろん川崎氏のほうが喧嘩口調でトゲトゲしいですが…デザインにMなヒトには絶対オススメ。
もうメロメロっすよw。
「デザインとは」っていう小難しい理屈はほとんど出てきませんが、「デザインを通じて」の経験が多く語られています。
分野はちょっと違っていても、きっとデザインにかかわる人には刺激になるはず。
けっこうサクッと読める良書なので、ぜひご一読あれ。
